■出版社 [二見書房:シャレード文庫] ■イラスト [みずの瑚秋] □状態/ A…焼けなし、汚れなし 一年に一度だけ芹のもとを訪れる青年。黒い服を着、穏やかな雰囲気の彼が携えてくるのは中身のわからない大きな包み。彼はいったい誰で、なんのために荷物を運んでくるのか…。母と二人、つつましやかに暮らしている芹は、年を追うごとにその名前すらわからない青年への興味が芽生え、彼と語らい過ごすたった少しの時間を待ちわびるようになる。ところが芹が高校二年生のある日、その訪いは唐突に終わりを迎える。理由も、彼が何者だったのかもわからぬまま…。 |