■出版社 [白泉社:花丸文庫BLACK] ■イラスト [宝井理人] □状態/ A…焼けなし、汚れなし 子供のころに、書生に弄ばれた過去が影を落とし、文弥はひどい男性恐怖症のうえに吃音だ。芸術の母譲りの、その変姿のせいで、学院の教師にも目をつけられ、みじめで孤独だった。新学期―文弥は、威圧的なハーフの上級生エルンスト・惣一郎と、寮で同室にさせられる。美貌だが、昏い灰色の瞳をした伯爵令息。先輩はあの書生とは違うと言い聞かせながらも、おどおどとする文弥を見て、何を思ったのか、惣一郎が自分の家来にすると言い出して… |